• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

ストレスによる社会行動変容におけるオキシトシン-オキシトシン受容体システムの役割

研究課題

研究課題/領域番号 23790735
研究機関高知大学

研究代表者

山口 奈緒子  高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (50380324)

キーワードストレス / オキシトシン
研究概要

オキシトシンは古くから、分娩時の子宮筋収縮促進や乳汁射出など生殖機能に関連した作用が知られているが、近年、脳内オキシトシンの神経伝達・調節物質としての役割が注目されている。薬理学的手法やノックアウトマウスの解析により、脳内のオキシトシンが、ストレス応答の抑制や社会行動の制御に関与することが報告されている。しかし、これらの中枢性制御におけるオキシトシン-オキシトシン受容体システムの生物学的・神経学的基盤に関しては、未だ詳細は不明である。そこで本研究では、急性拘束ストレスによって誘起されるストレス応答におけるオキシトシン受容体の役割について明らかにするため、雌のオキシトシン受容体ノックアウト(OTRKO)マウスとその野生型(OTRWT)マウスを用いて、ストレス後の脳内のストレス関連因子の発現について形態学的解析を行った。
最終年度は、初年度に作製した急性拘束ストレス負荷マウスの脳サンプルを用いて、ストレス関連因子[オキシトシン、コルチコトロピン放出因子(CRF)、およびトリプトファン水酸化酵素]のそれぞれとcFosについて免疫組織化学染色を行った。また、卵巣摘除後にエストロゲンを投与した群を作製して、同様の手順により免疫組織化学染色を行い、ストレス応答におけるオキシトシンの作用へのエストロゲンの影響について解析を行った。視床下部室傍核のCRF陽性細胞を計測したところ、遺伝子型およびストレス負荷の有無による差は認められなかった。しかし、ストレスによるcFos発現増加は、OTRWTよりOTRKOの方がより顕著な傾向を示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Social experience during pubertal period influences development of socio-emotional behavior in male estrogen receptor β knockout mice.2012

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi N, Mizushiri A, Sagoshi S, Nagata K, Tsuda MC, Ogawa S.
    • 学会等名
      第35回日本神経科学大会
    • 発表場所
      名古屋市( 名古屋国際会議場)
    • 年月日
      20120918-20120921
  • [学会発表] マウスの養育行動におよぼすストレスの影響.2012

    • 著者名/発表者名
      冨澤優美, 山口奈緒子, 永田知代, 佐越祥子, 津田夢芽子, 坂本敏郎, 小川園子.
    • 学会等名
      日本動物心理学会第72回大会
    • 発表場所
      西宮市( 関西学院大学)
    • 年月日
      20120512-20120513

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi