デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)の投与濃度依存的に炎症の程度が重くなり、13CO2排出量が減少していることが示され、炎症程度と呼気試験結果との間に有意な相関を認めた。また、13C酪酸注腸呼気試験はトリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)誘発マウス大腸炎も含めたマウスの大腸炎の炎症の有無を評価出来ることが示唆された。大腸炎に使用される漢方薬でDSSマウス大腸炎の炎症改善とともに13CO2 排出も改善した。以上のことから、マウス大腸炎における13C酪酸注腸呼気試験は、マウス大腸炎の病態や漢方薬を含めた治療薬の有効性を反映した実験方法であることが示された。
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