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2011 年度 実施状況報告書

筋線維芽細胞制御に基づく腸管上皮細胞再生機構の開発の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 23790789
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

馬場 重樹  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40422901)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード腸管上皮再生 / 筋線維芽細胞 / 炎症性腸疾患
研究概要

腸管上皮細胞と間葉系細胞との相互作用(epithelial-mesenchymal interaction)は腸管上皮細胞の分化・増殖に大変重要な因子であり、我々はWntシグナルに注目し研究を行っている。laser capture microdissectionとreal time PCRを組み合わせることによりWnt2とWnt4が筋線維芽細胞から陰窩底部の間葉系細胞である筋線維芽細胞からWnt2が強く発現し、cryptの軸に沿って発現強度が異なることを既に見いだしている。特にWnt2は陰窩底部に強く発現しているのに対しWnt4は管腔内腔側の筋線維芽細胞に強く発現している。 以上の結果を踏まえて本年度はWnt2やWnt4の全長をクローニング。リポフェクション法を用い我々が樹立したGFPマウス由来の小腸筋線維芽細胞株に移入し、強制発現株を作成している。今後この細胞株を用いin vitro、in vivoの両面から解析を加える予定である。in vitroでは腸管上皮細胞とマトリジェル内で三次元培養を行い、筋線維芽細胞と共培養する予定である。Wnt2やWnt4強制発現株を用いることにより腸管上皮細胞の分化・増殖に与える影響を検討する予定である。また、in vivoでは急性・慢性腸炎モデルに投与しその動態や上皮細胞の分化・増殖を解析するとともに腸炎に与える影響などについて検討を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度はGFPマウス由来の小腸筋線維芽細胞に、リポフェクション法を用いてWnt2及びWnt4を導入、強制発現株の作成を行ったが、安定した強制発現株の作成に日数を要したためin vitroおよびin vivoの検討が十分に行えていない。

今後の研究の推進方策

GFPマウス由来の小腸筋線維芽細胞株を用いin vitro、in vivoの両面から解析を加える。in vitroでは腸管上皮細胞とマトリジェル内で三次元培養を行い、筋線維芽細胞と共培養する予定である。Wnt2やWnt4強制発現株を用いることにより腸管上皮細胞の分化・増殖に与える影響を検討する予定である。また、in vivoでは急性・慢性腸炎モデルに投与しその動態や上皮細胞の分化・増殖を解析するとともに腸炎に与える影響などについて検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

本来、平成23年度に施行予定であった慢性腸炎モデルを用いた実験が行えなかったため、平成24年度に繰り越して実験を行う予定である。また、新たにマトリジェルを用いた三次元培養などを加えて検討を行う予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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