今後の研究の推進方策 |
大腸癌の遺伝子変異やDNAメチル化の解析はほぼ終了しているため、次に抽出したmicroRNAをアレイシステムで網羅的にその遺伝子発現を解析する予定。その解析から診断・治療のバイオマーカーになりうるmicroRNAを同定する予定。症例の集積が可能であれば大腸癌以外の消化器癌でも同様の検討を行う予定。また消化器癌(食道癌, 胃癌, 胆管癌, 膵癌)の臨床検体を用いて, 特異的なT-cell リンパ球(CD3, CD8, CD45RO, FOXP3等)の免疫染色を行い、大腸癌と同様にそれらが予後に相関するバイオマーカーとなりうるか解析を進める予定。
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次年度の研究費の使用計画 |
消化器癌症例から抽出したmicroRNAをアレイシステムで網羅的にその遺伝子発現を解析するため、研究費からそれらのパラフィンブロック切り出しと抽出薬の費用を捻出。またアレイシステムのキットも購入する予定。これらの作業に携わる研究補助員の謝礼も研究費から支払う予定。特異的なT-cell リンパ球(CD3, CD8, CD45RO, FOXP3等)の免疫染色に用いる抗体の購入を行う予定。
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