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2011 年度 実施状況報告書

脂肪肝炎を基盤とした肝発癌におけるマクロファージスカベンジャー受容体の役割

研究課題

研究課題/領域番号 23790806
研究機関大阪市立大学

研究代表者

藤井 英樹  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 病院講師 (20382070)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード発癌 / マクロファージスカベンジャー / 脂肪肝炎
研究概要

申請者らは平成20~21年度の科学研究費補助金 若手研究(B) 課題番号21790682において、脂肪性肝炎の病態形成におけるマクロファージスカベンジャー受容体(Macrophage scavenger receptor A :MSR-A)の役割に関する検討を行った。MSR-A(CD204)は分子量220~250kDのホモ3量体の1回膜貫通型受容体で、マクロファージの異物貪食および活性化に関与している。今回、申請者らはこれまでの研究を発展させ、MSR-A KO マウス及びコントロールマウスに脂肪肝・肝細胞癌を誘発し、その差異を検討・解析することでMSR-Aの肝発癌における役割を明らかにする研究計画を立案した。当初予定していたモデルは8週齢のマウスにcholine-deficient, L-amino acid-defined (CDAA)食を投与し2週後の時点でN,N'-ジエチルニトロソアミン(DEN)を投与し発癌を誘導するというものであった。しかし、DENの発癌性は生後早期でより強く発現される。腹腔内投与の場合は複数の論文で生後15日の時点で25mg/kgのDENを腹腔内投与されているため(Cell 2010;140:197, Science 2007;317:121)本実験でも過去の論文に合わせてモデルの改変を行った。これに並行して、過去に検討してきたmethionine-choline deficient(MCD)食モデルにおける各種染色やRNA発現検討を継続的に行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

より確実に発癌を誘導するモデルを作成するためにモデルの改変を行った。このモデルでは生後15日(5-7g)のマウスにDENを腹腔内投与するため、手技の確立に苦労した。現在この系が確立したためモデルマウスは徐々に増加している。

今後の研究の推進方策

2012年4月22日現在、マクロファージスカベンジャー受容体(Macrophage scavengerreceptor A :MSR-A)knock outマウスの83%にDENの投与が終了している。予定では8月中旬より順次検体の採取を行う予定である。一方wild typeマウスは4/23よりDENの投与を開始する予定である。更に過去に検討を行ってきたmethionine-choline deficient(MCD)食モデルでの染色(H-E/Sirius red/HMGB1/GST-P等)に加え発癌のpathway検索(マルチプレックス等)を予備的検討として行う予定としている。

次年度の研究費の使用計画

予備的検討として血清を用いたマルチプレックスアッセイを検討している。DNAアレイも施行する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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