チモーゲン顆粒膜タンパク質が作動する細胞内物流システムの解明

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23790808
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 北里大学
• 研究代表者: 川島 麗 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (70392389)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: チモーゲン顆粒 / メンブレントラフィック

研究概要

チモーゲン顆粒膜タンパク質 GP2 の物質輸送の連携のしくみとして、細胞内酵素量およびタンパク質代謝回転の恒常性維持のため、GP2 発現が顆粒分泌を調整することで、余剰なチモーゲン顆粒の細胞内蓄積を制御するメカニズムが働いている可能性が示唆された。 GP2 との相互作用タンパク質は、ゴルジ体マーカーおよびオートファジー関連分子である可能性が示唆された。GP2 は、糖鎖修飾機構およびオートファジー物質処理機構に至るまでの連携に関与していると考えられる。

研究成果

• [雑誌論文] Comprehensive analysis of chemokines and cytokines secreted in the peritoneal cavity during laparotomy (2012)
  • 著者名/発表者名: Kawashima R, Kawamura YI, Oshio T, Mizutani N, Okada T, Kawamura YJ, Konishi F, Dohi T
  • 雑誌名: J Immunoassay Immunochem 巻: 33(3) ページ: 291-301
• [雑誌論文] The monoclonal antibody HCM31 specifically recognises the Sd(a) tetrasaccharide in goblet cell mucin (2012)
  • 著者名/発表者名: Tsubokawa D, Goso Y, Kawashima R, Ota H, Nakamura T, Nakamura K, Sato N, Kurihara M, Dohi T, Kawamura YI, Ichikawa T, Ishihara K
  • 雑誌名: FEBS Open Bio 巻: 2 ページ: 223-33
• [雑誌論文] Interleukin-13 damages intestinal mucosa via TWEAK and Fn14 in mice-a pathway associated with ulcerative colitis (2011)
  • 著者名/発表者名: Kawashima R, Kawamura YI, Oshio T, Son A, Yamazaki M, Hagiwara T, Okada T, Inagaki-Ohara K, Wu P, Szak S, Kawamura YJ, Konishi F, Miyake O, Yano H, Saito Y, Burkly LC, Dohi T
  • 雑誌名: Gastroenterology 巻: 141(6) ページ: 2119-2129
• [学会発表] ヒト唾液ムチンに対するモノクローナル抗体の作製 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中秀樹,角田修一,飯田泰広,川島麗,五艘行信,石原和彦,市川尊文,栗原誠
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-15
• [学会発表] 神経軸索伸長制御におけるLRRK2 によるタウのリン酸化の生理的役割 (2012)
  • 著者名/発表者名: 川上文貴,山田雄基,川島麗,石原和彦,市川尊文
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-15
• [学会発表] Leucin-rich repeat kinase 2 (LRRK2)によるp53 のリン酸化の生理的役割に関する解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山田雄基,川上文貴,川島麗,市川尊文
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-15
• [学会発表] TWEAK/Fn14 pathway mediates IL-13-induced intestinal epithelial cell death (2012)
  • 著者名/発表者名: REI KAWASHIMA, YUKI I. KAWAMURA, TOMOYUKI OSHIO, TERUKI HAGIWARA, TOSHIHIKO OKADA, KYOKO INAGAKI-OHARA, PING WU, SUZANNE SZAK, YUTAKA J. KAWAMURA, FUMIO KONISHI, OKI MIYAKE, HIDEAKI YANO, TAKAFUMI ICHIKAWA, YUKIO SAITO, LINDA C. BURKLY and TAEKO DOHI
  • 学会等名: 第41回日本免疫学会学術集会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2012-12-05
• [学会発表] Leucin-rich repeat kinase 2 (LRRK2)による p53 経路の調節機構に関する解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山田雄基,川上文貴,嶋山ひとみ,川島麗,市川尊文
  • 学会等名: 第25回北里大学バイオサイエンスフォーラム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-08-02
• [学会発表] IL-13 による消化管粘膜傷害におけるTWEAK/Fn14経路の関連性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 川島麗,土肥多恵子,河村由紀,川上文貴,市川尊文
  • 学会等名: The 40thMeeting of the Japanese Society of Ulcer Research ミニワークショップ「IBD・炎症/サイトカイン」
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-07-14
• [学会発表] 急性膵炎におけるオートファジー機構とGlycoprotein2の関連性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 川島麗,川上文貴,石原和彦,市川尊文
  • 学会等名: 第98回日本消化器病学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-04-20