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2011 年度 実施状況報告書

AIH再燃はインフラマソームのオートファジー抑制を介した免疫寛容破綻により生ずる

研究課題

研究課題/領域番号 23790818
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

佐伯 千里  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60580024)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード自己免疫性肝炎 / メモリーT細胞
研究概要

@メモリー型自己反応性T細胞の存在動態の検討§自己反応性T細胞の活性化誘導アポトーシス回避動態:発症期から改善期に移行時期の肝内浸潤T細胞Fas受容体発現をFACSで解析、Fas抗原刺激によるアポトーシス誘導をTUNEL法で解析すると、Fas受容体発現は認めるがアポトーシス誘導は低下していた。また、bcl-2遺伝子発現を定量的に解析したところ発現低下を認めた。さらにメモリーT維持作用を有するbcl-6遺伝子mRNA発現動態変化を検討したところ、発現増加を認めた。§メモリーT細胞の維持・増殖に関わるサイトカ

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りに研究が遂行できている。

今後の研究の推進方策

<脾臓ストローマ細胞のオートファジーによる自己抗原提示の寛容誘導への関与> *AIHモデルの脾臓内LNSCの性状とオートファジー動態の解析 *オートファジーを誘導したLNSCによるメモリー型自己反応性T細胞活性化抑制の検討 *Atg5 KOマウスを用いたAIHモデル誘導と免疫動態の検討を行う。 前年度に若干の繰越金が生じたが、オートファジー測定キットの購入に繰越金を充てる予定である。

次年度の研究費の使用計画

§AIHモデルの脾臓内LNSCの免疫学的性状の解析:脾臓からcollagenase、DNase含有培養液を用い単核球を分離、CD45抗体を用いたnegative selectionによりLNSC分画を得る。さらにFACSセルソーターによりgp38+・CD31-のfibroblastic reticular cell(FRC)、gp38+・CD31+のlymphatic endotherial cell(LEC)、gp38-・CD31+のblood endotherial cell(BEC)のLNSCサブセットを分離する。各サブセットにおける抗原提示に関わるMHCクラスII、PD-L1の発現、オートファジー誘導刺激を感知するTLRs発現をFACSにて検討する。§AIHモデルの脾臓内LNSCのオートファジー動態の解析:脾内LNSCのオートファジー動態を、電子顕微鏡を用い、オートファジーが生じた細胞内で特徴的に認められる二重膜構造体オートファゴソームを指標にして検討する。またオートファジーで出現する隔離膜、オートファゴソーム内膜に特異的に結合するユビキチン類似タンパクLC3に対するモノクローナル抗体を用いた免疫電顕法により検討する。§オートファジーを誘導したLNSCによるメモリー型自己反応性T細胞活性化抑制の検討:脾臓からLNSCを分離しin vitroでマクロオートファジー誘導作用があるIFNγ、LPS、CpGDNAにより刺激後、肝細胞反応性T細胞、DCと混合培養した際のT細胞増殖能を3H-Thymidine法にて測定しLNSCの自己反応性メモリー型T細胞活性化抑制能を解析する。また、複数のLNSCサブセットの混合による協調効果も検討する。

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公開日: 2013-07-10  

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