研究課題
若手研究(B)
高比重リポ蛋白(HDL)は、コレステロール逆転送、抗炎症、抗酸化など多彩な抗動脈硬化作用を有するが、炎症や糖尿病などの病態では質的変化をきたす(dysfunctional HDL)。血清ミエロペルオキシダーゼ(MPO)/パラオキソナーゼ1(PON1)比が高い患者ではHDLの抗炎症作用が減弱しており、同比がdysfunctional HDLの臨床マーカーとなることを示した。さらにMPO/PON1比が冠動脈形成術後の病変再発と相関することより、HDLの質的変化が冠動脈疾患の発症・進展に関連することが示唆された。一方、スタチン治療によりHDL-C値が増加するが、コレステロール引抜き能や抗酸化能も増強することを証明した。
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J Atheroscler Thromb
巻: (掲載確定)
Hypertension
巻: 61(5) ページ: 1002-7
Atheroscler Thromb
巻: 19 ページ: 1110-1127