研究課題/領域番号 |
23790871
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
菅野 康夫 国際医療福祉大学, 大学病院, 講師 (00317124)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 血管石灰化 / マトリックス蛋白 |
研究概要 |
平成23年度は、マトリックスGla蛋白(MGP)過剰発現マウスの作成および同マウスの解析を予定していたが、安定したMGPの発現ラインを確認できず、同マウスの解析を行なうことはできなかった。従って、まずはwild typeマウスにおいて、未治療群、圧負荷モデル群、心筋梗塞モデル群(非梗塞域)におけるMGPの発現および、石灰化関連蛋白(BMP、RUNX2、ALP、OCN、OPN)の発現量をmRNAレベルおよび蛋白レベルでの変化をRT-PCR法およびウェスタンブロット法で測定した。また、マウスの心臓、肝臓、腎臓、大動脈のホルマリンおよび凍結固定組織切片を蛍光免疫染色することにより、各部位のMGP発現および局在の確認を試みた。また同時に、別の血管内皮特異的TIE-2プロモーターを用いてコンストラクトを設計し、MGP過剰発現遺伝子改変マウスの作成を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
安定したMGP発現を持った遺伝子改変マウスが得られなかったため、以後計画通りの研究が困難だった。
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今後の研究の推進方策 |
まずは、MGP過剰発現マウスの作成が第一の目標である。マウスの作成が困難だった場合、ApoE遺伝子欠失マウスに高リン、高カルシウム色を負荷し石灰化を誘導し、同マウスのMGP発現および石灰化関連因子の発現を確認したうえ、経時変化ならびに石灰化と発現量を明らかにすることを試みる。また、MGPのアデノウィルスベクターをマウスに感染させることにより、過剰発現状態を作成することを試みる。
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次年度の研究費の使用計画 |
マウスの購入費用、抗体等各種試薬の費用が中心となる。
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