研究課題/領域番号 |
23790871
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研究機関 | 独立行政法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
菅野 康夫 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (00317124)
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キーワード | トランスレーショナルリサーチ |
研究概要 |
平成24年9月に研究機関の移動(国際医療福祉大学三田病院より国立循環器病研究センター)を行った。研究機材や研究環境のセットアップを行っている。 研究に関しては、モデルマウスの作成および、蛋白解析を実行中である。モデルマウスに関しては安定したMatrix Gla蛋白(MGP)過剰発現マウスの作成が現在のところ困難であり、ワイルドタイプマウスでの高カルシウム・高リン食負荷を行い、MGPおよび関連蛋白の発現の変化を確認中である。また、近年、MGPと大動脈狭窄症や慢性心不全との関連が明らかになっており(J Intern Med. 2010, Clin Sci 2011)、マウスの大動脈縮窄圧負荷モデル(TACモデル)でのMGPやMGP関連蛋白およびRNAの発現を経時的に観察すること、また病理組織学的な変化、特に同蛋白の免疫染色による沈着の有無、von Kossa染色によるカルシウム沈着の程度を病理学的に確認する予定である。 また、TAC作成後に高カルシウム・高リン負荷を行い、石灰化誘導が心圧負荷に与える影響を、生理学的、分子生物学的、病理学的な側面から研究する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究施設の移動に伴い、研究資材および環境のセットアップに時間を要している。 モデルマウスの作成や蛋白解析を行っているが、計画より遅れている状況である。 引き続き情報の収集および、研究継続を行い、研究遂行に尽力したい。
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今後の研究の推進方策 |
安定した遺伝子改変動物の作成に難渋している。情報収集とともに、ワイルドタイプモデルを用いた研究を並行して行い、データを集積していく。また、血管のみならず、マウス圧負荷モデルによる心不全の関与についても探究していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究施設の移動により、平成24年度は十分な研究資材の使用ができず残額が発生した。平成25年度は、研究環境を整え、必要な機材および試薬を含めた研究資材および購入に研究費を使用する。また、引き続き学会参加による情報収集、データ解析のためのハードおよびソフトウェアの購入、可能なら学会発表や論文作成および投稿に研究費を使用する予定である。
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