研究課題
若手研究(B)
動脈硬化は、白血球のT細胞や単球/マクロファージから分泌される炎症性物質により進展することが知られている。免疫抑制剤であるcyclophosphamide(CPA)は、骨髄抑制により白血球の供給を低下させる。高脂肪食を負荷した動脈硬化モデルマウスで、CPAは初期の動脈硬化巣形成を抑制し、中程度の動脈硬化巣が形成された同マウスにおいては4週間のCPA投与で動脈硬化の進展が抑制された。これは末梢の炎症性T細胞数および炎症性マクロファージ細胞数の低下によるものと考えられた。また、血管組織内に発現するコラゲナーゼの発現低下も認め、膠原組織の維持によるプラークの安定化に寄与している可能性も示唆された。
すべて 2012
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Hattori K Blood
巻: 119(26) ページ: 6382-93
10.1182/blood-2011-12-399659