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2012 年度 実績報告書

同種造血幹細胞移植後閉塞性細気管支炎に対するイマチニブの効果

研究課題

研究課題/領域番号 23790901
研究機関金沢大学

研究代表者

早稲田 優子  金沢大学, 医学系, 助教 (80536037)

キーワード閉塞性細気管支炎
研究概要

当初はマウスの同種造血幹細胞移植を行い、閉塞性細気管支炎(BO)を作成する予定であった。しかしこのBOモデルは、同種造血幹細胞移植の手技が煩雑であること、BO発症が少ないことから、モデルとして用いることは難しいと判断した。そこで、我々が文献的検索を行ったところ、現在BOモデルとしては、異種マウス気管移植モデル(Heterotopic trachial transplantation: HTT)が最も多用されている(Am J Pathol 1993;142:1945-1951、Am J Transplant. 2009;9(9):1981-1987)。過去の文献をもとに、我々はHTTによるBOモデルの作成(ドナーBALB/c レシピエントB57BL/6)に成功した。
我々は、イマチニブを投与するin vivoの実験を行う前に、BOにc-Kitが関与しており、さらにレシピエント側のc-Kitが気道閉塞に関与すると仮説を立て、c-kitノックアウトマウス(WBB6F1-W/Wv)を用いてBOモデルを作成した。結果は、c-kitノックアウトマウスの気管をドナーとして移植した組み合わせで、有意に気道閉塞が抑制された。結果は当初の仮説と異なり、レシピエント側のc-Kitは気道閉塞には影響せず、ドナー側にc-Kitノックアウトマウスの気管を用いた場合に気道閉塞が抑制された。以上より、BOにc-Kitが関与していること、および移植気管側のc-KitがBO形成に関与していることが示唆された。

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公開日: 2014-07-24  

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