研究課題
若手研究(B)
EGFRに結合し、PI3K/PDK1/Aktの活性化を橋渡しする新規足場蛋白であるAki1に着目し、その制御がEGFR変異を有する肺癌における新しい治療標的になりうるかについて研究した。複数のEGFR変異を有する肺癌細胞株でAki1が高発現していることを確認し、siRNA法にてAki1阻害を行ったところ、細胞増殖抑制およびアポトーシス増加を示した。EGFR変異を有する肺癌細胞株をマウスに皮下移植し作成した動物モデルではsiRNA法を用いたAki1遺伝子発現抑制により著明な抗腫瘍効果を示した。さらに、EGFR変異を有する肺癌腫瘍ではEGFR阻害薬治療の有無に関わらず、高頻度にAki1高発現を認めた。これらの研究成果により、Aki1はEGFR阻害薬の耐性EGFR-T790M変異を含めたEGFR変異を有する非小細胞肺癌の新たな標的分子である可能性がある。
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