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本研究では、神経分化を示す肺小細胞癌には神経の分化制御機構と共通したメカニズムが存在すると仮定し、これまで私が神経幹細胞の研究でスクリーニングしてきた分子群が肺小細胞癌と神経の両者で機能しているのではないかという着想の下、これら分子群が肺小細胞癌培養株においてどのような発現様式を示すか翻訳後修飾プロテオミクス解析を行った。その結果、これら分子群全て肺腺癌・扁平上皮癌培養株と比べて肺小細胞癌における高い発現が認められた。さらに興味深いことに、肺小細胞癌培養株において、これら分化制御因子群のリン酸化の亢進が認められたことから、私が見出した分子群が肺小細胞癌の増殖・分化を調節することが示唆された。。
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