研究課題/領域番号 |
23790918
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
平間 崇 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (80510338)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 肺炎 / HIRA-TAN |
研究概要 |
本研究は,肺炎の起炎菌をReal-time PCRで迅速診断できる発明(特許第4665203号取得,PCT/JP2009/053976公開,JST支援による9か国出願)を使用した臨床研究である(Hirama T, et al. PLoS One 2011;6(9):e24474).本発明HIRA-ATNによって,肺炎をおこす30種類の起炎菌について,4時間以内に治療対象か非治療対象かを鑑別し,報告することが可能である.平成23年から埼玉医科大学が中心となり,多施設で臨床試験を開始している.「成人肺炎におけるHIRA-TANの有用性と経験的治療から確定的治療までの時間の検証する臨床試験(UMIN000006863)」を引き続き継続する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
埼玉医科大学が中心となった臨床試験を実施している.肺炎症例を連続登録し,本発明HIRA-TANによる起炎菌の迅速診断を行う.肺炎は冬季に多く,症例数が予測不能である.臨床試験参加医療機関をこんご増やす予定であり,平成24年度は現在以上に症例数が増えることが予測される.
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今後の研究の推進方策 |
次年度(平成24年度)は,今年度(平成23年度)と同様の臨床試験を継続する.今年度は臨床試験開始時期は規模を縮小して行っていたが,今後はさらに拡大する予定である.臨床試験参加施設をふやし,肺炎症例の登録数を増やす.それによって本発明HIRA-ATNの有用性と妥当性が評価できる.
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度(平成23年度)の予定額にわずかな残りがあるが,次年度(平成24年度)にすべて消耗品として使用する予定である.余った金額や次年度(平成24年度)の研究費は,PCRプライマー,蛍光プローブ,核酸精製キット,PCR反応チューブなどの消耗品を大量に購入する予定である.臨床試験の症例数が爆発的に増加することで,消耗品が今以上に消費することが予測される.
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