研究成果の概要 |
健常者及び間質性肺炎患者末梢血から末梢血単核球系細胞(PBMCs)を分離し、磁気ビーズを用いCD14陽性細胞を単離しIL-13やIL-4の刺激によるfibrocyte(CD45, collagenI陽性細胞と定義)への分化の可能性を検討した。形態的に明らかな変化は見られず、FACS解析でもfibrocyteの増加は認めなかった。間葉系マーカーのmRNAレベルでの増加も認めなかった。さらに単球系の細胞株であるU937細胞を用いた同様の実験でも有意な差は認めなかった。以上より少なくともin vitroの系では、Th2系サイトカインによるfibrocyteへの分化誘導の可能性は低いことが考えられた。
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