研究課題
脊髄組織特異的ターゲティングペプチドの同定前年度までに脊髄組織全体を標識するアミノ酸配列を同定(2種類)したが、加えて、アストロサイト、ミクログリアを標識するペプチド候補を同定した。それぞれのアミノ酸配列に蛍光標識したペプチド合成を外部委託し、経静脈的に投与し、その後、すぐに還流固定。脊髄の組織標本を作成し、目的の細胞に到達することが確認された。脊髄組織特異的遺伝子治療の開発 (ALSモデルマウスを用いた検討)前年度より開始していた脊髄組織全体を標識するペプチドを、SOD1遺伝子と結合することによりその発現を抑制するsiRNA-SOD1と結合させた複合体を準備。その配合割合など最適な条件を検討したのち、その複合体を用いた組織特異的なALS疾患モデルマウスに治療を行った。週1回および週3回の投与にて、目的の変異型SOD1タンパクの発現を抑制可能か免疫染色およびウエスタンブロット法にて確認し、週3回の投与にて、変異型SODタンパクの発現が有意に抑制されている結果を得た。また、運動機能についても、コントロール群と比較し、運動機能障害進行を軽度遅延させることができ、治療効果を示すことができた。組織特異的ペプチドについて、脊髄全体を標識すると考えられる2種類およびアストロサイト1種類、ミクログリア2種類の合計5種類について、特許出願中であり、モデルマウスでの検討結果についても論文作成にとりかかっている。
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