• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

転写因子FoxO1の膵α細胞における生理機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23791013
研究機関群馬大学

研究代表者

小林 雅樹  群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (80373041)

キーワードグルカゴン / 糖尿病 / FoxO1
研究概要

膵α細胞における転写因子FoxO1の生理機能を明らかにする目的で、α細胞特異的恒常的活性型FoxO1ノックインマウス(α-FoxO1-KIマウス) によるin vivoの実験系を用いて、FoxO1が糖代謝調節に与える影響についての検討を行った。その結果、α-FoxO1-KIマウスはコントロールマウスに比べ随時血糖値の有意な上昇と、耐糖能の有意な悪化を示し、自由摂食時の血漿グルカゴン濃度が有意に高い値を示した。一方で、膵α細胞量には有意な変化は認められなかった。さらに、加齢に伴い、インスリン投与による低血糖からの回復が有意に早いことが明らかになった。次に、αTC細胞、InR1G細胞を用いたin vitroの実験系において、ルシフェラーゼアッセイによりプログルカゴンのプロモーター活性の解析を行ったが、恒常的活性型FoxO1はプログルカゴンプロモーターの転写活性に有意な変化は与えなかった。
以上の結果により、成体膵における膵α細胞のFoxO1は、プログルカゴン遺伝子の発現ではなく、グルカゴン分泌を促進的に調節することで、個体の血統調節に関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] マウス膵α細胞における転写因子FoxO1の生理機能2012

    • 著者名/発表者名
      小林雅樹菊池司李容守佐々木努北村忠弘
    • 学会等名
      第37回日本比較内分泌学会
    • 発表場所
      福井
    • 年月日
      20121100
  • [学会発表] グルカゴン調節における 転写因子FoxO1 の生理機能2012

    • 著者名/発表者名
      小林雅樹
    • 学会等名
      第85回日本内分泌学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20120419-20120421
  • [備考] 群馬大学生体調節研究所 代謝シグナル解析分野

    • URL

      http://www.imcr.gunma-u.ac.jp/lab/metsig/index.html

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi