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2012 年度 実績報告書

プロリン異性化酵素Pin1によるエネルギー代謝調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23791034
研究機関広島大学

研究代表者

中津 祐介  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (20452584)

キーワードPin1 / 結合蛋白 / KOマウス
研究概要

①Pin1結合蛋白の網羅的同定
Myc-TEV-Flag-Pin1アデノウイルスを作成し、マウス肝臓に発現させたのち、免疫沈降法によりPin1結合蛋白の回収を行った。Flag peptideを用いて蛋白を溶出したのち、マス解析により結合蛋白の同定を行った。その結果、Acetyl CoA Carboxylase (ACC), Fatty acid synthase (FASN)をPin1結合蛋白として同定した。Pin1とACC, FASNとの結合は細胞での過剰発現系のみならず、内在性の結合も確認された。現在、Pin1によるACC, FASNの機能調節機構について検討を行っている。
②Trk-fused gene (TFG)のインスリンシグナルに対する影響の検討
前年度Pin1結合蛋白として同定したTFGのインスリンシグナルへの影響を引き続き行った。細胞を用いた検討により、TFGはインスリンシグナルを促進することが明らかとなった。またTFG結合蛋白について検討したところ、PTENに結合することが明らかとなった。
③Conditional Pin1 KOマウスの作成。
Conditional Pin1 KOマウス用のベクターを作成し、ES細胞に導入し、キメラマウスの作成を行った。その後、交配を行い、Conditional Pin1 KOマウスを作製した。まず、CAG/CREと交配したのち、組織を摘出し、ウエスタンブロットでPin1の発現を確認したところ、Pin1の発現が消失していることが確認された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Role of Pin1 protein in the pathogenesis of nonalcoholic steatohepatitis in a rodent model2012

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Nakatsu et al
    • 雑誌名

      J Biol Chem.

      巻: 287 ページ: 44526-35

    • DOI

      10.1074/jbc.M112

    • 査読あり
  • [学会発表] 脂肪肝発症におけるプロリン異性化酵素Pin1の役割と脂質代謝に関する結合蛋白の同定

    • 著者名/発表者名
      中津祐介
    • 学会等名
      分子生物学会
    • 発表場所
      博多
  • [学会発表] Role of Pin1 in the pathogenesis of non-alcoholic steatohepatitis in a rodent model

    • 著者名/発表者名
      中津祐介
    • 学会等名
      アメリカ糖尿病学会
    • 発表場所
      フィラデルフィア、アメリカ
  • [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝炎発症における、肝および血球系細胞のプロリン異性化酵素Pin1の役割

    • 著者名/発表者名
      中津祐介
    • 学会等名
      日本糖尿病学会
    • 発表場所
      横浜
  • [図書] AMPKを介するエネルギ-代謝調節2012

    • 著者名/発表者名
      中津祐介
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      日本薬理学会

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公開日: 2014-07-24  

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