今後の研究の推進方策 |
IRF4遺伝子欠損に伴いCD8陽性T細胞の機能異常も示唆されており、今後CD8のin vitroでの解析を行っていく予定である。具体的には、CD8活性化に重要と考えられている各種転写因子(emos / T-bet / Blimp-1)の検討、GranzymB/perfrinといった機能分子の測定をFACSやRT-PCRにて行く予定としている。これらの解析を行った上で、IRF4リン酸化を阻害すると報告されている、ファスジルを用いた検討(臨床的フェノタイプ・免疫学的フェノタイプ解析)を行う。臨床的フェノタイプの解析として、ファスジルをNODマウスに経口投与し、糖尿病発症・膵島炎・自己抗体産生を観察する。また、免疫学的フェノタイプ解析として、FACSによるCD4T細胞の機能解析(activated T cell / regulatory T cell分画の測定 / 各種リンパ球サブセットのサイトカイン産生能の評価)やCD8陽性T細胞における機能分子(GranzymB / perforin)の測定、RT-PCRによる各種転写因子の評価(Th1:T-bet, Th2:Gata3, Th17: RoRγT, CD8:emos, T-bet, Blimp-1)を行う予定としている。
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