LIT2 遺伝子欠損マウスは、普通食給餌下において野生型と比較して痩せを認めたが、摂食量には差が認められなかった。また、高脂肪食給餌下においても、野生型マウスで認められる肥満がLIT2遺伝子欠損マウスでは軽減していたにもかかわらず、摂食量に野生型との間で有為差は認められなかった。また、LIT2遺伝子欠損マウスでは耐糖能とインスリン感受性が上昇していた。これらのことより、LIT2は視床下部においてレプチンの摂食抑制機能以外の機能(エネルギー代謝調節や糖代謝調節など)に関与している可能性が示唆された。
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