【目的】シェーグレン症候群(SS)において、近年注目されている自己抗原であるM3ムスカリン作働性アセチルコリン受容体(M3R)に対するT細胞免疫応答を明らかにする。 【方法】健常人(HC)、SS患者(各N=3)から、末梢血単核球(PBMC)を採取した。M3Rの4つの細胞外領域をコードするM3R混合ペプチド(N末端、第1、第2、第3細胞外ループ)、M5Rペプチド(第3細胞外ループ、controlペプチド)、抗CD3抗体/抗CD28抗体(positive control)を加え、PBMCを24時間刺激培養した。IFNγMACS cytokine secretion assayを用いて、IFNγ産生CD4陽性T細胞を検出した。 【結果】HCでは、M3R混合ペプチドに対して特異的にIFNγを産生するCD4陽性T細胞は検出されなかった。一方、3例のSS患者のうち、1例では、M3R混合ペプチドに対して特異的にIFNγを産生するCD4陽性T細胞が検出された。 【結論】3例中1例のSS患者PBMC中に、M3R反応性T細胞が検出された。
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