研究概要 |
従来, 食物アレルギーは食物を経口摂取することにより消化管で感作が成立してアレルギーを発症すると考えられていた。ところが近年,本邦において加水分解小麦を含有した石鹸を使用して小麦アレルギーを発症する患者が多発したことにより,食物アレルギー発症における経皮膚感作の重要性が注目されることとなった。今後の食品や化粧品の安全性を確保するために,加水分解小麦のアレルゲン性について検討する必要があると考え検証した結果、不完全な分解あるいは処理中の再重合による高分子量の蛋白質から成る加水分解小麦が高いアレルゲン性を示すと考えられた。
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