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2011 年度 実施状況報告書

次世代型DNA解析システムを用いた肺高血圧治療薬の有効性と遺伝子多型の関連の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23791144
研究機関旭川医科大学

研究代表者

杉本 昌也  旭川医科大学, 医学部, 助教 (20400096)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード肺高血圧
研究概要

次世代型DNA解析システム(SOLiDシステム)を用いて、全エクソンの網羅的塩基配列解析を行い、肺高血圧の原因となる突然変異の有無や、比較シーケンシング(リシーケンシング)を行なって、個体間の多型、変異、構造上のバリエーションなどを同定する。得られた結果と、急性肺血管反応試験および抗肺高血圧治療薬の有効性の比較を行う。という研究計画に基づき研究を進めている。まず、今年度に行ったことは該当患者の決定と、サンプル採取である。さらに(1) 心臓カテーテル検査を行い、各種検査値を測定した。心臓カテーテル検査では肺動脈圧(PAP)、体血圧(ABP)、肺体血圧比(Pp/Ps)、肺血管抵抗(Rp)および、心拍出量(C.O.)を求めた。さらに、急性肺血管反応試験としてNO吸入によるPAPの変化やRpの変化を調査した。それと同時進行で、(2) 血液サンプルの採取とDNAの抽出を行った。上述のPH患者の血液サンプルを採取し、DNAを抽出した。同時に、NT-proBNPやPIIIP、高感度トロポニンIなどの血清バイオマーカーを測定した。今後、(3)SOLiDシステムの稼働、(4)解析結果の評価へと研究を進めていく予定である。SOLiDシステムで得られた多型、変異、構造上のバリエーションに基づき、肺高血圧治療薬による治療効果の相違点、バイオマーカー値の変動、有効性について検討する。これが明らかになれば、遺伝的背景に基づいた治療効果予測が可能となり、より患者個人に結びついた医療を実現できる可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

(1) 心臓カテーテル検査PH患者を対象に心臓カテーテル検査を行い肺動脈圧(PAP)、体血圧(ABP)、肺体血圧比(Pp/Ps)、肺血管抵抗(Rp)および、心拍出量(C.O.)を求める。さらに、急性肺血管反応試験としてNO吸入によるPAPの変化やRpの変化を調査する。(2) 血液サンプルの採取とDNAの抽出PH患者の血液サンプルを採取し、DNAを抽出する。同時に、NT-proBNPやPIIIP、高感度トロポニンIなどの血清バイオマーカーを測定する。現在(1)、(2)までの進行状況であり、ようやくサンプルが集まってきたところである。同時に測定する、血清バイオマーカーの測定は順調に進行している。

今後の研究の推進方策

今後の予定として、(3) Sure Selectターゲットリシークエンスシステムを用いて、シークエンスしたいターゲット領域を決定する。そこですべての遺伝子の塩基配列解析を効率良くデータが得られる領域を選定し、DNAオリゴをデザインする。(4) 次世代型DNA解析システム(SOLiDシステム)による解析抽出したDNAをSOLiDTMシステムを用いて、全エクソンの塩基配列解析および、受容体遺伝子多型の解析を行う。

次年度の研究費の使用計画

SOLiDシステム(Sure Selectターゲットリシークエンスシステム)を用いる際に必要な試薬に研究費を充てる予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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