小児自己免疫疾患における粘膜免疫系の機能解明と粘膜誘導型免疫寛容療法の開発

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23791185
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 小児科学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 瀧本 智仁 九州大学, 大学病院, 特任助教 (50599511)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: 小児免疫 / アレルギー / 膠原病学

研究概要

TGF-βが免疫制御において中心的役割を果たすことはよく知られているが、その下流シグナル分子であるSmad2とSmad3の機能的役割については十分に明らかではなかった。以前、我々はこのSmad2とSmad3が相補的に機能し、制御性T細胞のマスター遺伝子であるFoxp3の誘導などTGF-βを介した免疫抑制機能をもたらすことを明らかにした。今回、我々は小児自己免疫疾患におけるTGF-βシグナル異常を検索するため、ルシフェラーゼ遺伝子の上流にFOXP3遺伝子のプロモーター領域とSmad結合領域を含んだエンハンサー領域を組み込んだレポータープラスミドを作成した。本レポータ解析系がヒトT細胞株で機能することを確認し、更に、上記エンハンサー領域にSMAD2とSMAD3のいずれのシグナル分子も結合しうることをChIP解析にて確認した。

研究成果

• [学会発表] X 染色体不活化異常により発症したWiskott-Aldrich症候群の女児例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 瀧本 智仁、高田 英俊、石村 匡崇、土居 岳彦、森尾 友宏、原 寿郎
  • 学会等名: 難治性疾患克服研究事業原発性免疫不全症候群に関する調査研究班会議
  • 年月日: 20130000
• [学会発表] 白血球・血小板減少と多発奇形を合併した複合免疫不全症の1例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 瀧本 智仁、赤峰 哲、田中 裕子、石村 匡崇、高田 英俊、原 寿郎
  • 学会等名: 第6回日本免疫不全症研究会
  • 年月日: 20130000
• [学会発表] X 染色体不活化異常により発症したWiskott-Aldrich症候群の女児例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 瀧本 智仁、小野 宏彰、浦田 万起子、綿貫 圭介、二宮 祟仁、石村 匡崇、金城 唯宗、落合 正行、土居 岳彦、森尾 友宏、高田 英俊、大賀 正一、原 寿郎
  • 学会等名: 第3回九州地区免疫不全症研究会
  • 年月日: 20120000
• [学会発表] X 染色体不活化異常により発症したWiskott-Aldrich症候群の女児例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 瀧本 智仁、小野 宏彰、浦田 万起子、綿貫 圭介、二宮 祟仁、石村 匡崇、金城 唯宗、落合 正行、土居 岳彦、森尾 友宏、高田 英俊、大賀 正一、原 寿郎
  • 学会等名: 第2回日本血液学会九州地方会
  • 年月日: 20120000
• [学会発表] 高IgE症候群に肺非結核性抗酸菌症を合併した2例の考察 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小野 宏彰、瀧本 智仁、石村 匡崇、高田 英俊、大賀 正一、原 寿郎
  • 学会等名: 第44回日本小児感染症学会総会・学術集会
  • 年月日: 20120000
• [学会発表] A Japanese female case of Wiskott-Aldrich syndrome with skewed X chromosome inactivation (2012)
  • 著者名/発表者名: Takimoto T, Ishimura M, Takada H, Morio T, Hara T
  • 学会等名: 第44回日本免疫学会総会・学術集会
  • 年月日: 20120000
• [図書] タイプII血小板無力症「日本臨床」血液症候群II 第2版 (2013)
  • 著者名/発表者名: 本智仁、大賀正一
• [図書] 小児科診療 76巻増刊号、小児検査法便覧 (2013)
  • 著者名/発表者名: 瀧本智仁、古賀友紀、高田英俊:
  • 出版者: 移植関連検査