水疱性類天疱瘡(BP)モデルマウスおよびサイトカインノックアウト(KO)マウスを用いて、BPにおけるT細胞サブセットの役割を解析した。IL-12KOマウスおよびIL-4KOマウスを用いてアクティブBPマウスモデルを作成した。IL-12KOマウス脾細胞レシピエントではIgG1の沈着が強く見られ(Th2型反応)、IL-4KOマウス脾細胞レシピエントではIgG2の沈着がより強く見られたが(Th1型反応)、補体の沈着や皮疹の程度はほぼ同等であった。以上より、サイトカインのノックアウトは抗体サブクラスに差異をもたらすものの、抗体産生量やBPマウスモデルの表現型、補体活性化に明らかな差をもたらさないことが示唆された。
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