研究課題
本研究では悪性腫瘍内に浸潤してくる抑制型マクロファージの一種であるMDSC上の免疫抑制分子(B7 horming molecules)の発現とその免疫抑制機能の相関をマウス悪性黒色腫モデルを用いて検討したところ、マウス悪性黒色腫モデルではこれら免疫抑制分子が高頻度にMDSCの細胞表面に発現していることが分かった。また、制御性T細胞をマウス生体内で除去することの、MDSCにおける免疫抑制能への影響をin vivoで行うことにより、制御性T細胞がMDSCの機能を維持するのに必要か否かを検討し、正の相関性を認めた。また、現在臨床で悪性黒色腫に使用されている薬剤イミキモドやダカルバジンなど各種抗癌剤のMDSCの細胞表面マーカーへの影響を検討し、一定の効果があることを確認した。更にこれらマウスの結果をふまえて、ヒト皮膚悪性腫瘍におけるMDSCの動向を多岐にわたる癌腫(乳房外パジェット病、有局細胞癌、ボーエン病、ケラトアカントーマ)で検討し、以下の国際誌に発表した(J Invest Dermatol1報、Clin Dev Immunol 1報、Acta DermVenereol 5報、Dermatology 1報)。また、期間中に国際学会で口演を含む4回の発表を行い、今後の研究への情報収集を行った。今後、更にこれら抑制型マクロファージをターゲットとした新規皮膚悪性腫瘍治療法の開発の研究を行う予定である。
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