研究課題
若手研究(B)
近年、免疫反応を抑制する作用を持つIL-10産生制御性B細胞が発見され、免疫疾患において非常に重要であることが明らかとなった。制御性B細胞の分化・増殖にはB細胞の表面マーカーであるCD19およびそのシグナル伝達(PI3Kシグナル)が重要であることが示唆されている。本研究では、PI3Kシグナルによる制御性B細胞の制御機構を解析した。本研究にてPI3Kの阻害剤が、用量依存性にIL-10産生を阻害しりことを明らかとした。さらにPI3K/AKTのinhibitorであるPTENのB細胞特異的欠損マウスを作成し、同マウスにてIL-10産生制御性B細胞が著増していることを確認した。B細胞特異的PTEN欠損マウスではContact hypersensitivity反応の著明な低下が認められた。以上より、IL-10産生制御性B細胞の制御機構において、PI3K/AKT経路が重要であることが明らかとなった。
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