研究概要 |
HTLV1既感染者に生じた菌状息肉症と皮膚型ATLの病理学的な鑑別を目標とした。T細胞膜抗原、FoxP3、RNA編集酵素群、CXCR4等ケモカイン受容体群などの、ATLの発癌機序に直接関係のない蛋白の発現では、両者の鑑別は困難であると結論した。 そこで各リンパ腫に必須のマイクロRNAを発見し、その下流に制御される蛋白群の解析を目指した。皮膚型ATLにはmicroRNA -146b,-5p -451を、菌状息肉症には- 20a, 29a, 30b, 31, 181a, 222, 320aを選別した。抗CCR4抗体による治療前後の発現を比較することで、より特異的なマイクロRNAの選別を進めている。
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