サルコイドーシス患者の血中BAFF濃度を測定し、臨床症状との相関について検討した。患者の血清中BAFF濃度は健常人と比べ有意に上昇し、BAFFの血中濃度が高い患者では、皮膚と眼症状が有意に高頻度にみられること、BAFFの濃度と病勢を反映するアンギオテンシン転換酵素、リゾチームに正の相関がみられることから、BAFFの血中濃度がサルコイドーシスの疾患活動性のマーカーとなりうることが示唆された。ヒト単球を単離しIFN-γで刺激したところ、膜型BAFFの発現及び可溶性BAFFの分泌が誘導された。さらに肉芽腫におけるBAFFの局在を免疫組織染色により検討したところ、類上皮細胞がBAFFを発現していた。
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