研究課題
発達障害(広汎性発達障害、注意欠如・多動性障害)、ならびに、その他の精神疾患の児童・青年を対象に、生育歴に加え、乳幼児行動チェックリスト(IBC-R)ADHD Rating Scale-IV-J, Oppositional Defiant Behavior Inventory(ODBI), Social Responsiveness Scale(SRS), Strengths and Difficulties Questionnaire(SDQ)、(以上、それぞれの評価尺度について児童240名、青年365名)、Adverse Childhood Experiences Questionnaire(ACEQ)(青年308名)、Childhood Depression Inventory(CDI)(青年355件)を実施した。この結果をもとに、次年度に臨床症状と社会的行動障害の関係、とりわけ発達障害の特性が社会的行動障害に与える影響について検討する。この検討を踏まえ、発達障害における社会的行動障害の臨床評価に有用な評価尺度/項目を特定する。加えて、発達障害における対人同調性(対人刺激の理解と模倣動作)を作成し、実行機能課題と併せて臨床評価を行う準備を整えた。これをもとに臨床評価項目とその基盤となる神経心理学的機能、濃厚贈答の関係を見る予定である。この過程で明らかになったいくつかの知見や考察は、論文あるいは学会において発表した。
2: おおむね順調に進展している
本年度は研究代表者の研究機関に異動があり、年度当初の研究立ち上げにはいくぶんの時間を要したが、関連する研究者との連携のもと、概ね順調に研究を遂行することができた。、
臨床データの解析によって、社会的行動障害に関連する生育歴を含めた臨床評価、とりわけ発達障害の特性と社会的行動障害の関係を明らかにする。神経心理学的評価については、予備的評価を通じてその妥当性を検証した上で臨床評価と並行して実施する。画像研究についてもこれを開始する。
臨床データの入力と解析、神経心理学的な検査バッテリーの妥当性の検証と刺激作成、データ解析、論文執筆に必要な経費を本研究費より支出する。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) 図書 (5件)
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