研究課題/領域番号 |
23791348
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山内 崇平 鳥取大学, 医学部, 助教 (20550817)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 統合失調症 / Olig2 |
研究概要 |
幼若期の臨界期に特異的にOlig2の発現量を減弱させるために、転写因子Olig2のプロモーター下流にタモキシフェン(TM)依存性Creリコンビナーゼが配置された"Olig2-CreERTMマウス"と、CAGプロモーター下流にCreリコンビナーゼ反応性配列loxPとdiphtheria toxin A(DTA)が配置された"CAG-loxP-DTAマウス"を交配させたダブルトランスジェニックマウス(Olig2発現細胞特異的細胞死誘導マウス)を用いて研究を行っている。 このOlig2発現細胞特異的細胞死誘導マウスの生後7日目(P7)からP14に、タモキシフェン(100mg/kg)を1日2回腹腔内投与する。コントロール群にはPBSを腹腔内投与する。その後、P28及びP70に行動実験(オープンフィールドテスト、モリス水迷路テスト)を行った。行動実験終了後、脳を摘出し、前頭葉、海馬のオリゴデンドロサイト関連因子(MBP、Olig2、NG2、SOX10)の発現量を免疫染色法、ウェスタンブロット法により測定した。 行動実験では明らかな有意差はみられず、免疫染色およびウェスタンブロットに関しては検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
免疫染色およびウェスタンブロットに関しては、オリゴデンドロサイト関連因子の抗体がうまく機能していないと考えられる。また、鳥取大学に異動となり、研究室の再整備が必要となり研究の進行が遅れていると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
免疫染色およびウェスタンブロットに関しては、オリゴデンドロサイト関連因子の抗体を変更して再度行っていく。行動実験についても個体数を増やして検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
オリゴデンドロサイト関連因子の抗体は、平成23年度に使用したものとは別のものを購入する。行動実験に関して、高架式十字迷路テスト・パッシブアボイダンステストを行うために機材を購入する。また、鳥取大学に異動となり研究の進行が遅れたこともあり、次年度への繰越金が発生した。
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