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2011 年度 実施状況報告書

高齢者手術における術後せん妄発生と炎症の関連について

研究課題

研究課題/領域番号 23791353
研究機関順天堂大学

研究代表者

原 厚子  順天堂大学, 医学部, 助教 (00330861)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード術後せん妄 / 炎症 / サイトカイン / 血清コリン活性 / I型インスリン様増殖因子
研究概要

術後合併症であるせん妄は予後を左右する大きな因子の一つであり、神経伝達物質の活性変化や炎症機構との関連が注目されている。本研究では食道癌根治術などの高侵襲手術を対象に、従来の患者・手術因子の検討のみならず、周術期の血清コリン活性および血漿I型インスリン様増殖因子濃度、分離単球からの炎症性サイトカイン産生を中心に検討し、せん妄発生のメカニズムを炎症機構の側面から考察を加えることによって、せん妄発生の予測および予防・治療法確立を目指すことを目的とした。分離単核球を用いた分裂促進因子活性化キナーゼ発現(Mitigen-Activated Protein Kinase;MAPK)測定実験では、ウェスタン・ブロット法による検出において、ERK1/2,p-38,JNK共に、術前に比し術後において有意にリン酸化されていることが確認された。このことから、手術侵襲により全身に炎症が惹起され、単核球のMAPKカスケードが活性化されることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

血清コリン活性測定系が確立しておらず、現在検討中である。

今後の研究の推進方策

血清コリン活性測定方法を早急に確立する。

次年度の研究費の使用計画

血清コリン活性測定に必要な物品の購入。

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公開日: 2013-07-10  

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