研究課題
若手研究(B)
本研究は、脳と脊髄の拡散テンソル(最新MRI法の一つ)を用いた、神経難病の評価のための非侵襲性指標の開発を目的とした。神経難病疾患である、孤発性筋萎縮性側索硬化症や多発生硬化症、視神経脊髄炎類似疾患では、通常のMRIで明らかな異常を認めない場合でも、拡散テンソルの主な指数に有意な変化が認められた。これら変化は軸索縮小や脱髄を反映していると思われる。また、これら変化は孤発性筋萎縮性側索硬化症の臨床重症度や進行の度合と、高い相関を示した。以上、脳・頚髄拡散テンソルは、これら神経難病による神経線維の微細な変化を指摘できるとともに、重症度や進行の度合を評価できる定量的な指標となり得る、と考えられた。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (9件)
日本磁気共鳴医学会雑誌
巻: 33 (1)(現在2件投稿中) ページ: 33-34