本研究の主目的は,日本人の頸部頸動脈動脈硬化性病変(頸動脈プラーク)の特徴を3テスラ MRIを用いて明らかにすることであった. 日本人と米国人の頸動脈プラーク性状を比較したところ,特定の患者群においてプラーク性状が異なる可能性が示唆された.また,日本人においても,脳虚血性疾患の原因と考えられた頸動脈プラークと,無症状のプラークで比較すると,前者のプラークの方が,有意にハイリスクプラークであることが分かった. 以上から,3テスラMRIを用いた,日本人における頸動脈プラークの評価は可能であり,症状と関連するプラーク性状の特徴を把握することができた.
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