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2011 年度 実施状況報告書

fMRIとTractographyを併用した錐体路・感覚神経の分離描出

研究課題

研究課題/領域番号 23791398
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 雄一  東京大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (70420221)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードDWI / fMRI / tractography / 脳 / 運動野 / 感覚野 / 錐体路 / 感覚神経
研究概要

本研究の目的は、拡散強調画像(DWI)を用いた脳白質神経走行描出画像(tractography)でも描出が難しかった皮質延髄路を含めた錐体路、および感覚神経を、脳機能画像脳機能(fMRI)に基づき、各脳機能に特化したtractographyを描出することである。そのための各撮像における条件の最適化を本年度では行った。1.5TのMRIを用いてfMRIの撮像条件の最適化を行った。運動野および感覚野の顔、手、足の賦活部位が安定して得られるようなtaskを作成した。このtaskにより得られた賦活部位をtractographyの関心領域に設定することで脳機能に特化したtractographyが描出できる。また運動野と感覚野を同時に賦活させるtaskも作成した。このことで、同時に賦活した領域を連絡するtractographyを描出できる可能性が示唆された。また1.5TのMRIを用いてDWIの撮像条件の最適化を行った。空間分解能、MPG印加軸数およびb-valueを変化させて描出能を比較し、最適化を行った。また解析方法も比較検討した。既存である拡散テンソル解析と本研究で使用するQ-ball imaging解析を同一データに対してそれぞれ行った。Q-ball imaging解析を用いることで皮質延髄路を描出することが可能となった。これにより、臨床で用いられる撮像時間程度でも安定して皮質延髄路を含めた錐体路および感覚神経の描出が可能となった。このDWIを用いて、最適化した条件と既存する手法で撮像時間が同一な条件との比較を錐体路に対して行った。結果として、最適化した条件は既存する手法よりもより安定して錐体路を描出することが可能である結果を得た。この結果を第39回日本磁気共鳴医学会大会にてポスター発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の目的は、脳白質神経走行画像(taractography)の元となる拡散強調画像(DWI)と脳機能画像(fMRI)の撮像条件の最適化と精度評価が主である。各撮像条件の最適化を行なうことが出来、健常人ボランティアに対して撮像を行い目的とするtractographyおよびfMRIの結果を安定して得られ、また解剖学的位置と描出結果との比較による精度評価も良好であるため。

今後の研究の推進方策

今後は、健常人ボランティアでの検討数を増やし、各撮像条件の更なる最適化をまず行なう。また、視覚的評価に加え、定量的な解析も行なうことで更なる情報の抽出・評価を行なう。画像の精度が十分なことを確認した上で、臨床に応用し有用性を検討する。

次年度の研究費の使用計画

撮像・解析データを保管する媒体を購入する計画である。学会発表を海外および国内にて行なう予定であり、それに関する必要経費として使用する計画である。また、論文を投稿する必要経費としても使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 不均等MPG を用いた皮質延髄路を含めた錐体路描出法2011

    • 著者名/発表者名
      鈴木 雄一
    • 学会等名
      第39回 日本磁気共鳴医学会大会
    • 発表場所
      リーガロイヤルホテル小倉
    • 年月日
      2011年10月1日

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公開日: 2013-07-10  

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