脳白質神経走行を表現できるトラクトグラフィーを描出する際に、交叉モデルを使用することで、皮質延髄路のような神経線維を描出可能となった。感覚神経も同様に描出することができた。また、functionalMRIによって得られた賦活部位を使用することで、錐体路の局所脳機能に関連したトラクトグラフィーを描出可能となった。健常人にてこの手法の精度を確認した後、交叉モデルを使用したトラクトグラフィーを脳外科手術術前の患者にも応用した。健常人と同様に錐体路と感覚神経を描出可能であった。それにより脳外科手術の術前に有用な情報を提供可能となった。
|