研究課題/領域番号 |
23791420
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
金井 泰和 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座助教 (60397643)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 国際情報交流 |
研究概要 |
申請者は、有用性が高いと期待されている4つの放射性医薬品(11C-PBR28, 11C-donepezil, 11C-DPA713, 11C-flumazenil)について、複数の方法で合成を行い、どの合成方法で合成すれば最良の結果になるかを検討することを計画している。これら4つの薬剤で既に合成方法が報告されているものでも、同じ合成方法で使用する前駆体量を減らすことが出来れば経済的に有用であると考えており、精製に用いるHPLC分離条件(溶媒やカラムの選択など)を工夫することにより、溶出時間の短縮や溶媒留去時間を短縮することにより、合成時間を短縮できる可能性がある。さらには臨床使用を考慮した際には、反応溶媒やHPLC分離溶媒を安全(毒性が低い)なものを使う、また、使用量を少なくすることでより安全な最終製剤が得られる。このように既に報告されている合成方法でも、さらに詳細な合成条件の最適化を行い、良好な結果が得られるかを検討する事としていた。また合成方法についても液相法、ループ法およびオンカラム法について検討を行う事を計画していた。これまでの研究では、前述の4つの薬剤について、3つの合成法の全てに共通するHPLC分離条件について検討を行い、所期の目標である安全(毒性が低い)なものを使用するという事に対して、塩類などを含まず、留去が容易な有機溶剤での分離に成功した。この条件では、溶出時間も全て10分以内であり、短時間での分離が可能であった。また、4つの薬剤に対して液相法での合成について検討を行い、良好な放射化学的収率で合成することが可能であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究期間内に予定している4つの放射性医薬品(11C-PBR28, 11C-donepezil, 11C-DPA713, 11C-flumazenil)に対して、3つの合成法を検討するという内容であるが、これまでに3つの合成方法に全てに共通する項目である、分離精製の条件を開発できており、また4つの薬剤全てに対して液相法での合成について検討が終了しているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、4つの放射性医薬品(11C-PBR28, 11C-donepezil, 11C-DPA713, 11C-flumazenil)に対して、ループ法およびオンカラム法での合成について検討を行う。また、それぞれの合成法で合成した薬剤に対して、臨床使用に耐えうる品質を確保できているかを確認する。確保できていない場合は改善を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度はHPLC分離溶媒や合成用消耗品などの購入および品質試験用の試薬、カラムおよび消耗品などの購入を予定している。また、DPA713の前駆体や標品の購入も予定している。
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