悪性グリオーマはその再発形式と腫瘍周囲に流入・流出する神経線維束との関連性が指摘されているが、従来の放射線治療計画では全く考慮されていない。本研究の目的は三次元的な拡散異方性を解析することで神経線維束を画像化する拡散テンソル解析によって、悪性グリオーマの再発形式と神経線維束との関連性を解析を行い、それを放射線治療計画に考慮する神経線維追跡放射線治療(Fiber-Tracted Radiation Therapy:FTRT)の手法を開発することである。平成24年度は前年度に収集した臨床データから悪性グリオーマの再発形式への影響因子の解析を実施し、有意な因子について報告を行った。また、拡散テンソル画像を用いた模擬プランの作成を実施し、既存の手法との比較を行った。
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