研究課題
・研究開始当初の背景真珠腫性中耳炎の診断においてMRI拡散強調像での高信号は性状診断に有用であり、日常診療にも利用されているが、空間分解能においてCTに劣ることや周囲の空気・骨によるアーチファクトが存在するため、偽陰性所見を呈する事がある。一方、CTは空間分解能が良好であり、病変の検出(存在診断)は良好であるが、吸収値は非特異的であり、性状診断には劣る。以上より、MRIでの信号異常をCTの位置情報に重ねあわせることが出来れば、真珠腫の再発および術前診断に有用となるのみならず、進展範囲を詳細に把握することにより、再発率の低下につながるものと期待される。・高精度レジストレーション(位置あわせ)手法の開発PET-CTは悪性腫瘍の早期発見のために臨床にて汎用されているフュージョン画像である。近年PET-MRIも登場しており、フュージョン画像の必要性はさらに増している。すでに1.5TMRIにてMultishot EPIを用いた方法にて術前真珠腫性中耳炎の診断能向上を報告したが、高磁場MRIにおいて、スライス厚を薄くした3次元の拡散強調像法を用いて、真珠腫の術前診断における有用性をEuropean journal of radiology誌に発表した。また、この拡散強調像とCTを用いたフュージョン画像の有用性を北米放射線学会にて発表した。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件)
Eur Radiol.
巻: 24 ページ: 581-586
doi: 10.1007/s00330-013-3058-9.
Eur Arch Otorhinolaryngol.
巻: 2014 Feb 18 ページ: Epub
DOI 10.1007/s00405-014-2933-6
AJNR Am J Neuroradiol.
巻: 35 ページ: 95-98
doi: 10.3174/ajnr.A3620
Eur J Radiol.
巻: 82 ページ: e471-475
doi: 10.1016/j.ejrad.2013.04.018.