研究課題/領域番号 |
23791436
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
松島 成典 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70535575)
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キーワード | アミロイドイメージング |
研究概要 |
糖尿病患者は漸増しており、2007年時点で予備軍を含め2200万人と推計されている。国内外における大規模調査では、糖尿病患者は脳血管性認知症のみならず、アルツハイマー病の有病率も健常者と比較し高いことが明らかとなっている。近年になり、アミロイドβタンパク質を画像化する方法(アミロイドイメージング)が確立され、アミロイドイメージングを行うことで、アルツハイマー病の発症前診断が可能になると期待されている。本研究では、健常者と比較し有病率が高いとされている糖尿病患者に対し、アミロイドイメージングおよびFDG-PETを行うことによって、アルツハイマー病の罹患リスクを早期に評価し、予防に役立てないか検討を行うものである 。 3年目にあたる平成25年度では、被験者の認知機能検査を行った。いずれの被験者もMini-Mental State Examination(MMSE)、Clinical Dementia Rating(CDR)などの認知機能検査にて正常であった。さらに被験者の追加募集を行い、初回の認知機能検査、MRI検査、アミロイドイメージングおよびFDG-PET による糖代謝測定を行った。いずれの被験者も認知機能、アミロイドイメージング、FDG-PET検査で明らかな異常を示さなかった。 この研究は現在継続中であるが、今後予定されている追加検査を行うことで、糖尿病とアルツハイマー病との関連性について検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
被験者のリクルートに遅延が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
H26年度には被験者に対して3度目の認知機能検査を行い、さらにアミロイドイメージングおよびFDG-PET検査を施行して、脳内アミロイド沈着および糖代謝の変化を調査する。糖尿病の重症度と脳内アミロイド沈着、糖代謝、認知機能の間に相関が存在するのかを検 討していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
被験者のリクルートが遅延した事に伴い、被験者の認知機能検査およびアミロイドイメージングを予定期限内に実施できず、予定されたデータ収集を行うのが困難なため。 被験者に対する認知機能検査、アミロイドイメージング、データ解析等を実施するために使用する。
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