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2012 年度 実績報告書

悪性膠芽腫における放射線感受性の予測法開発と最適な線量分割法の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 23791445
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

深田 淳一  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (50338159)

キーワード悪性膠芽腫
研究概要

悪性膠芽腫の4種のセルラインLN229(PTEN wt/p53 wt)LN18(PTEN wt/p53 mut)U87(PTEN mut/p53 wt)U251(PTEN mut/p53 mut)を用いて実験を継続した。これらは、PTENとp53の変異の有無に着目して選択した。前年度の結果から、特に野生型であるLN229では、8Gyを超える高線量の照射において生存率の低下が顕著であり、PTENとp53の変異の有無が細胞レベルの生存率に関与することが推測された。
本年は、AKT/PKBに関与するシグナル伝達系として、シグナルの下流に位置するmTORに注目して実験を行った。mTORの活性化は、細胞の増殖・生存のみならず、低酸素の誘導、アポトーシスの抑制、オートファジーの抑制など様々な応答を引き起こすことで放射線抵抗性に関与し、癌細胞の生存に貢献する。セルラインに放射線照射を行い、ウェスタンブロット法を用いて遺伝子発現を測定した。この結果、放射線照射によりリン酸化したmTOR抗体の発現が観察され、放射線照射によるmTORの活性化が確認され、治療抵抗性への関与が推測された。
現在、mTOR阻害剤を複数選択しセルラインへ投与を行い、リン酸化したmTOR抗体の発現を観察している。効果が得られる阻害剤を選択することと、前年同様に再現性の確認に日数を要したため、目標としていた放射線照射と阻害剤の同時投与まで至らなかったが、悪性膠芽腫の放射線照射におけるmTORの関与については引き続き検討する価値があるものと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 聴神経腫瘍に対する定位放射線照射の治療成績2012

    • 著者名/発表者名
      深田淳一
    • 学会等名
      日本放射線腫瘍学会第25回学術大会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20121123-20121125

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公開日: 2014-07-24  

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