研究課題
●研究目的細胞治療の実現には、再生現象に関わる幹細胞の増殖能・分化能の生物医学的研究が重要であり、特に幹細胞を体外で増幅させることや幹細胞の機能不全による疾患の解明にするのに必須である。本研究では、骨髄に存在する間葉系幹細胞の分裂様式とDNA修復機能を解析することで幹細胞老化機構の解明を行う。●研究成果本研究は、フローサイトメーターを用いて単一分離したヒト間葉系幹細胞の詳細な解析を行った。増殖能力の非常に高い間葉系幹細胞クローンは、数継代後もSA-β-gal(senescence-associated beta-galactosidase)陽性細胞(=老化細胞)はほとんど含まれておらず、増殖能力の低い間葉系幹細胞クローンは、80%の細胞がSA-b-gal染色陽性であり、同時にゲノムエラーが多く確認された。また、表面抗原のスクリーニングを行うことにより、老化した間葉系幹細胞ではCD106の発現が著しく低下していることがわかった。新鮮骨髄中より、LNGFR+Thy1+CD106+を分離することで増殖能力・分化能力が高く安全な間葉系幹細胞を分離することが可能になった。
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