Multidrug resistance-associated protein 1 (MRP1)は生体内に広く分布し、細胞内に侵入する有害な異物を排除している一方で、その過剰発現は薬剤耐性に深く関与し、また、一部の疾患ではMRP1の発現量が変化している。本研究では、プリン骨格を有する11C標識プローブを用いて末梢組織におけるMRP1機能のイメージングの可能性を検討した。その結果、本プローブは肺組織においてP糖タンパク質や乳癌耐性タンパク質には認識されず、MRP1特異的に排出されたことから、肺のMRP1機能の非侵襲的測定が可能であることが示唆された。
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