研究課題
これまでに我々は、L-[methyl-11C]methionine([11C]MET)によるアミノ酸輸送システムLとは異なる、α-[N-methyl-11C]-methylaminoisobutyric acid([11C]MeAIB)によるシステムAを標的にした薬剤の開発を行ってきた。本研究では、11C(20分)より半減期の長いMeAIBの18F(110分)標識アナログ(R)-3-[18F]Fluoro-2-methyl-2-N-(methylamino)propanoic acid([18F]NMeFAMP)を新規薬剤として合成し、アミノ酸輸送システムAの分布や活性を定量化しうる生体イメージング診断法の開発を行う。平成25年度は、2-Amino-2-methyl-3-hydroxy-propanoic acid(α-MeSer)を出発原料として、6段階の反応を経て前駆体である (R)-及び(S)-3,4-Dimethyl-1,2,3-oxathiazolidine-4-carboxylic Acid tert-Butyl Ester 2,2-Dioxide(R体総収率5.7%、S体総収率4.8%)及び7段階の反応を経て標品(R体総収率0.6%、S体総収率1.0%)を得た。α-MeSerのD体、L体を出発原料として用いることなく、合成過程において(R)体と(S)体の光学分割に成功し、目的物を得ることが出来た。さらに、[18F]NMeFAMPの標識合成は、[18F]フッ素イオンをQMAカラムに吸着させ、炭酸カリウム/K.222溶液で脱離後、[18F]KF として反応器に導入し前駆体を加えフッ素化した。HClで加水分解を行った後、HPLCにより分離精製を行ない、(R)-[18F]NMeFAMPを合成した(収率約20%、合成時間約90分、放射化学的純度99.9%以上)。
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