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2013 年度 実施状況報告書

外科侵襲下における褐色脂肪細胞分化機構の解明と代謝亢進状態改善の試み

研究課題

研究課題/領域番号 23791500
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

葉 季久雄  慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (00327644)

キーワード褐色脂肪組織
研究概要

<モデル動物>平成24年度に得られた、モデル動物検証実験の結果からラット熱傷モデル(背部III度30%)を用いて研究をすすめている。褐色脂肪組織内に熱傷により優位に褐色脂肪細胞が形成されていることを改めて確認した。<核タンパク質定量>ラット肩甲骨間褐色脂肪組織から核タンパク質、細胞質内タンパク質を抽出し解析を行った。細胞質内タンパク質については問題なく抽出可能であるが、核タンパク質の抽出に難渋してる。標的としている PGC1α ならびに PPARγ タンパク質は免疫組織染色では検出されており、より安定した核タンパク質の抽出を行い、上記蛋白の動態解析を行う予定である。<遺伝子解析>ラット肩甲骨間褐色脂肪組織から total RNA を抽出し、Gene tip を用いた解析を行う予定であった。しかしながら、予定外に抽出した遺伝子の RIN 値が低く(=何らかの理由で精度が悪くなった)、Gene tip を用いた解析を施行することができていない。現在精度を高めるべく、原因の追及、方法の変更を行っている。熱傷負荷有無による網羅的遺伝子発現解析に加え、褐色脂肪組織発生に関与するとされる遺伝子、代謝関連遺伝子 Pgc1α、Pparγ、Prdm16、Myf5、Bmp7 の発現解析を行う予定である。<褐色脂肪細胞の単離>褐色脂肪組織から脂肪細胞の単離を行っている。褐色脂肪細胞の由来となる細胞の同定、分化機序について解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Gene tip を用いた網羅的遺伝子発現解析を行い、発現が亢進しているもしくは減弱している遺伝子の動態解析を行う予定であったが、抽出した遺伝子の精度が解析に妥当ではなかった。現在、抽出方法の検討・精査を行っている。

今後の研究の推進方策

褐色脂肪組織の増殖過程において、網羅的遺伝子解析、蛋白発現動態の解析を行うと同時に、分化機構の解析を行う。

次年度の研究費の使用計画

褐色脂肪組織からRNAを抽出し、Gene tip を用いた解析を行う予定であったが、予定外に抽出した遺伝子の RIN 値が低く(=何らかの理由で精度が悪くなった)、Gene tip を用いた解析を予定(16万円/1 検体)していたが施行することができなかった。RNA 抽出精度を改良し、改めて Gene tip を用いた網羅的遺伝子解析を行う予定である。
Gene tip を用いた遺伝子解析を行う。加えて、褐色脂肪細胞の単離を行い、分化誘導実験に使用する。

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公開日: 2015-05-28  

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