PLK1過剰発現が予後不良癌のバイオマーカーとして確立されており、PLK1過剰発現癌の治療法が重要である。本研究は、PLK1過剰発現が家族制乳がんの原因遺伝子BRCA1の酵素活性を抑制することという発見に基づき、CamptothecinとPARP阻害薬が効果的に効くという仮説を証明するものである。 20種類の癌細胞株を用いたin vitroでの検討で仮説を支持する結果を得た。さらにPLK1の発現量が少ない細胞株にPLK1を過剰発現させるとCamptothecinとPARP阻害薬への感受性が高まることも証明した。 これら20種類の細胞株を免疫不全動物に接種し、in vivo での薬剤感受性も検討し同様の結果も得られた。 さらに臨床サンプル(手術摘出検体)を用い、PLK1発現量と薬剤感受性をin vitro/in vivoで検討中である。 この結果がそろい次第投稿する予定である。
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