研究課題
肝切除術中の肝内脈管構造のリアルタイム画像化を目標とし、H25年度においては、肝内脈管の3次分枝までを術中エコー画像と術前CT画像を比較して、肝切除の離断ラインをCT画像上にリアルタイムにプロットするシステムの確立を目指した。離断ラインマーキングの際に目印となる脈管解剖をエコーとCTで対応させるにあたって、術者の判断及び解釈を介して行う必要があり、実際の肝離断面と三次元CT画像での離断面を術中にリアルタイムに連動させることがいまだ実現できていない。別々にCT画像での肝切除シミュレーション、実際の肝切除を行い、その離断面がほぼ一致することは可能であるが、従来より報告されている術前シミュレーションに優るものではなかった。デジタルカメラ等にある顔認識機能を利用しても、エコーとCT画像とで特定の脈管を同一のものとして認識させることが困難であった。H25年度までの研究継続により、肝切除の術前CTにおけるシミュレーションは、離断面の形状並びに切除容積の点において精度が高いことは把握できたが、リアルタイムに、CTと術中超音波画像で脈管構造を対応させるために、形態認識機能をさらに改善させる必要があり、今後の研究課題としている。
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