今後の研究の推進方策 |
得られた血液・組織サンプルを用いての検討を引き続き行っていく。好中球浸潤につき免疫染色(Ly-6G染色、Naphthol AS-D Chloroacetate Esterase 染色)・myeloperoxidase(MPO)活性測定、マクロファージ浸潤につき免疫染色(CD11b, CD68)、T 細胞浸潤につき免疫染色(CD4, CD3)、血管内皮細胞につき免疫染色(CD31)、サイトカイン(TNF-α, IL-6, IL-1β,IFN-γ, CXCL-1, CXCL-2 など)産生につきPCR/ELISA、アポトーシスにつきtunel 染色・Caspase-3 活性測定などを予定している。 これら主要因子との結果に基づき、Toll-like receptor 4, NF-kB, Programmed death-1, High Mobility Group Box 1, Heme Oxygenase-1などの発現を定量し、肝虚血再灌流障害におけるTIM-3とGal-9を取り巻く免疫支配に関して検討する予定である。 当初は、ラット肝移植モデルでの検討も予定していたが、今年度の方針としては、まずは得られたサンプルでの解析を行い、必要に応じてin vitroでの詳細な検討を行いたいと考えている。
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