2012 年度研究成果報告書

膵癌抑制効果を有する特異的間質細胞の同定および新規膵癌治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号	23791544
研究種目	若手研究(B)
配分区分	基金
研究分野	消化器外科学
研究機関	九州大学
研究代表者	森山大樹九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (70586859)
研究期間 (年度)	2011 – 2012
キーワード	膵癌 / 膵星細胞 / CD271
研究概要	膵癌に対して抑制的に作用する特定の間質細胞集団を同定するために、ヒト膵癌切除組織から分離・培養した膵星細胞の表面抗原解析を行い、CD271 に着目した。癌細胞との共培養実験において、膵星細胞の CD271 遺伝子発現増加は一過性であった。また、癌細胞の方向に遊走する膵星細胞の CD271 発現は、遊走しない細胞と比較してより少ないことが明らかになった。膵癌切除組織間質の CD271 発現を免疫組織化学染色で検討すると、CD271 の高発現群は予後良好であった。以上のことから、CD271 陽性膵星細胞が膵発癌の早期において、癌間質相互作用によって膵癌に対して抑制的に作用することが示唆された

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